NZでワーホリ Vol.2 WWOOF
NZでワーキングホリデー 第2弾!
今回は後半の半年を過ごした南島でのこと
南島ではWWOOFをしました。
ここでまずWWOOFとは…
WWOOFとは、人と人との交流です
有機農家であるホストと、日本全国・世界各国のウーファーをつないでいます。WWOOFのサイトを通し様々な人と友達になり、その関係性を深化させ、オーガニック生活を知り、新しい知見を得て、価値観の多様性を感じ、自分を向上させていくものです。家族のような気持ちで、何をしたら相手が喜んでくれるかをお互いが念頭に置きながら一緒に短い間生活します。
ホストとウーファーはお金のやり取りはしません。「食事・宿泊場所」と「力」そして「知識・経験」を交換します。WWOOFジャパン ホームページより
私はこのWWOOFというシステムに長野県伊那市で出会いました。WWOOFerが何人かいて、一日数時間その場で頼まれたこと(畑仕事←これがメイン や犬の散歩など)をして生活をするというとてもシンプルな仕組み。場所にもよりますが、私が初めてみたWWOOFerたちはとてものびのびと暮らしていて、すごく楽しそうでした。
現地に長く滞在したい、でも宿泊にかけるお金は最小限がいい、人と出会いたい、パワーはある!という方はWWOOFめちゃくちゃおススメです。
私はNZの暮らしを体感したい、そして自分が将来やりたい暮らしというものを見つけていきたいと思い、WWOOFをすることを決めました。
全7カ所でWWOOFをさせてもらい、
その7つの場所は全てが違い、
生き方も7通りでした。
そんなところをここで簡単に伝えていきたいと思います。
まず最初のWWOOF地は、
① Christchurch 2週間
NZ南島の最大の都市です。
私が滞在したのはUngar Famiy Farm
子ども2人とお父さんお母さん、鳥たちが暮らすお家でした。
鳥が大好きなお母さんがニワトリ20羽(&ひよこ)、白鳩、Igorのお世話をしていて、そのお手伝いと主に家事をしました。
この日はお母さんTracyのお誕生日🎂
ここで紹介したい鳥Igor
そう、この鳥さん首の骨が変形していて、
常にこの上目遣いで見つめてくるんです。かわいい!
だから、この子は飛べません。
ある日庭で卵から孵ったばかりのIgorを見つけて、鳥好きのお母さんはすぐに育てることを決めたそうです。
家族みんなIgorを家族の一員として大切にしていました。
私も最初は鳥すらあまり触ったことがなかったので、戸惑いましたが
最後の方には一緒に遊んでお散歩したりしました。
Igorは去年天国へ旅立ちました。きっとIgorはUngar Familyと出会えて幸せだったろうし、Igorがいたお陰でFamilyもとても幸せだったと思います。
② Duniden 2週間と1週間
Christchurch からバスで6時間ほどかかるDuniden
ゴールドラッシュなどがあった地で、アイルランドの文化や建造物があり、とても綺麗な町です。
そこで私が滞在した先はWild Forest
この家族は森の中に住んでいました。
お家はこのバス
黄色のバスがリビング兼キッチン
家族の団欒の場所はこのバスです
その隣にある大きなタンクで雨水を貯めて利用します
その横にあるバスは、シャワーエリアとして使ったり、いろいろ用途はあるみたいです。
私がお風呂として使えるバケツが左の
青いバケツは食器洗いなどに使いました。
夏だったら森で裸になって水を浴びる!なんてことが出来そうですが、
私が行ったのは初冬だったので、そんなことはもちろん出来ず、外で髪を洗うことくらいが限界でした😂つまりは2週間シャワーを浴びることが出来ませんでした。
でも、人間それでも生きていけることがわかりました。
それと同時に、2週間ぶりに浴びたシャワーの有難さを心から感じました。
温かい、清潔でいられるってとても幸せなこと。
不便さから、自分の日常にあることへの感謝を感じることが出来ました。
言うまでもなく、
ここでの生活が面白くて仕方なかったんです!
この森に暮らすのはアーティストのFilipaとマジシャンのJadeの2人。息子は市内の高校に行くために寮生活で時々帰ってきてました。
なぜこのような暮らしをしてるのか、とても気になりますよね?
この暮らしを始めるきっかけに大きく影響しているのが
なんと福岡正信
彼の本を読んで見る世界が変わったと言ってました。
Flipaは何故かバスを持ってて、それで移動の生活を何年もしてから、森にたどり着いたと言っていました。(当時の私の英語力ではここまでの理解が限度でした…)
私がやっていた仕事は、主にgose(ゴース)という雑草(もはや小さな木)を切るということでした。
バスでの生活を20年くらいやっている2人ですが、さすがに家が欲しくなったそうです笑
なので、森の中で家作りにぴったりな場所を探すために、生い茂っている雑草を切るというのがミッションでした。
作業が終わったあとは、森で1人ゆっくりコーヒーを飲んだり、バスの上で日向ぼっこしたり、バスの中を掃除したり、無駄に写真撮って遊んだり。市内にいたら出来ないことをたくさん出来ました
このキャラバンに泊まりました。後半には賑やかなフラットメイトと共に🐭笑
うるさくて寝られないことなんて当たり前でした🐭🐭
バスの上からの景色がこれまた美しいんです。
2週間滞在した数ヶ月後に、Filipaが作成したアートを見に行くために1週間ほど戻りました。
ここでの経験は、7回のWWOOFのなかで一番衝撃的でシンプルな暮らしでした。
次この森に行ったときには、お家が建ってるかな?笑
③ Te Anau 4週間
私がNZ住むならこの町に住みたい!と一番思う町です。
その理由として、まず自然が近い
Lake Te Anauという湖がすぐ近くにあり、そこが大好きで、いつも散歩に行ってました。他にも近くに広い公園や森がたくさんあります。
世界自然遺産にもなってるMilford Soundsの玄関口として、
観光地にもなっているので、生活に必要なスーパーなどは揃ってます。
程よい静けさと町として機能もきちんとしている印象で、そして何よりとても素敵な幼稚園があるということが住みたい大きな理由です(詳しくはvol.3へ)
Te Anauでは、Aden Motelという宿に滞在しました。
宿なので、主な仕事は客室のクリーニング
ベットメイキングをたくさんしました。
今までどこか泊まっても、当たり前にベットやトイレが綺麗と思ってましたが、その綺麗さにはこうしてたくさんの人の力があるんだと気付きました。
ここには私以外に2.3人のWWOOFerがいました。
印象的だったのは、デンマーク出身70代のWWOOFer
彼女はオーストラリア、ニュージーランドでWWOOFをしながら1年間旅をしていました。
旅をするのに若さは関係ない
やりたくなったらいつでも出来るのよ!と教えてもらいました。
他にもイギリス、スペイン、フランスといったヨーロッパからのWWOOFerが多く、
みんなとても愉快で夜に飲み行ったり、Kepler Track を少し歩いたりしました。
ホストのDaveが買ったばかりの船に乗って湖を散歩🚤
ホストのIreneは、私の夢をすごく応援してくれて、
最後には涙を流しながら
"日本の子どもたちに手の汚し方を教えてあげなさい"と
言ってくれました。
次会う時に、どんな仕事を日本の子ども達としてきたかを伝えたいです。
④ Lumsden 10日間
Te Anauからバスで30分くらいの小さな町
ここでも宿に滞在。Lumsden Hotel
ここはまぁ朝が遅い笑 11時くらいになってみんな起き出す
というのも、宿兼Barもやってるから
WWOOFerが働くのも夜のキッチンがメイン
洗い物、野菜切り、ピザ作り
厨房に立ったことがなかったから、こんなに忙しいものなのか!と
面白い経験になりました。
7.8人のWWOOFerがいて、私が帰る頃には3人くらいに減ってて、
大家族みたいな雰囲気もこじんまりした雰囲気も楽しめました。
⑤ Gore 1週間
ここで私は理想のお家に出会ってしまいました。
大きな窓、そこから日の出、日の入りが見える
暖炉が家の真ん中にある
太陽光とバッテリーでエネルギー供給
水は雨水
広いガーデン
フードフォレスト
豚とにわとり
その上とてもおしゃれな内装で、
こんなお家に住みたいー!!!と心から思いました。
そして、またここに住む家族が素敵で…
お父さんお母さん、子ども3人、留学生1人の家族で、
お父さんたちの子どもへの関わりがすごく温かくて感動しました。
一人ひとりの意見を尊重しながら
家族として支え合ってる雰囲気で、家族みんながのびのびしてました。
畑から採れたにんじんをその場でかじって、広い庭でサッカーして、マシュマロ焼いて、子ども達とすごく楽しめた1週間でした。
ここで私がやった仕事は、ビニールハウス内の整備と種植え、家事です。
私がこれからやっていきたい暮らしを実践してるこの家族との時間はとても貴重で、
たった1週間でも学びの多い日々でした。
でも、この家族はまさかのカタールへ移住しました。理由はわからないけど、きっとこの家族なら新たな挑戦をするためだと思います。
この家族を訪ねにカタールにも行きたいなと思ってます。
⑥ Hari Hari 3日間
前後の予定があって3日間しか滞在出来なかったのですが、ここもかなり面白い暮らしをしていました。
バックパッカー(相部屋のベットだけの安宿)と宿をやっている家族で、
食べ物はほとんど自給していて、肉や魚もお父さんが森から川からとってきます。
私が行った時にはちょうど、ヤギを山から捕まえてきて、お母さんヤギをちょうど食べていました。お母さんヤギの横には、赤ちゃんヤギもいて、その子を保護したと言ってました(赤ちゃんヤギはお母さんがいないと凍えて死んでしまうそう)。
その子ヤギを子ども達は大切にしていて、ペットにしたい!と言ってました。
すぐ横にはお母さんの亡骸があるのに…
でも、これも生命の学び
当たり前に食べられるものではなく、
その生命にどれだけの価値があったのか、
子ども達はよく理解していたと思います。
ここの子ども達は、学校には行かずホームスクーリングという制度で勉強していました。
ホームスクーリングとは、子どもたちが学校に行かず、家で過ごし勉強などをするシステム。NZは学校からかなり離れた地域に住む子どもたちもいるので、このシステムが活用されてるみたいです。ここの子たちは、机に座って勉強するのではなく、日頃の生活、遊びの中からたくさんのことを学び感じて、のびのびと過ごしてる様子でした。
⑦ Karamea 6週間
最後のWWOOFです。
NZ人ですらあまり知らない土地Karamea
西海岸の最果ての町
ここをThe end of road (道の終わり)と言う人もいれば
The beginning of road( 道の始まり)と言う人もいるそうです。
私はここにいろんな偶然が重なりに重なり、
たどり着きました。これぞ偶然の必然。
滞在したのはRongo Backpackers (現 Rongo dinner bed& breakfast)
Rongoとは、マオリ語の平和という意味
Backpackerや宿をやりながら
パーマカルチャーのガーデンがあり、
羊も飼育していて、
そこにたくさんのRongo Familyが携わっています。
ここでは、本当いろいろなことをやりました。
最初は3週間のつもりが気づいたら6週間くらいいました。
ガーデンの手伝いはもちろん、宿のクリーニングやベビーシッター、同じWWOOFerたちと一緒にトレッキングに出かけたり、幼稚園でボランティアもさせてもらいました。
同じ時期にいたWWOOFerたちとホストファミリーPaul & さなえさんの娘ちゃん
これはコンポストを作った時の
毎晩今日は”Japanese day”, “ French day”, “ Italian day” など決めて、夕食をその国出身の人たちが作るようにしたり、
ここではゲストも含んでPot luck (持ち寄りパーティー)をすることが多かったから、たくさんの人たちと交流することが出来ました。
Karamea の凄いところは、ワイルドな自然
よく知られるNZの美しい自然たちとは少し違う
何百年も前からそのまま残っている雰囲気のある自然
川の水が茶色いんです!!
これは、木の養分が流れて茶色いだけなので
飲んでも問題なし
でも、私は試しそびれました笑
これは、南半球最大の洞窟
ここの迫力は実際に見た人しかわからない
静かでとてもパワーのある空間です。
宿の横にはキッチンガーデン
ハーブやサラダ菜などいろんな種類があります
更にここのガーデン上から見るとピースマークになってるんです😍
シアターのお掃除
Heaphy Track の1day walking
Rongoの前で
この虹色のカラーがとても可愛い外装
内装もたくさんのアーティストが手掛けたアートに溢れててすごいです。
ここで過ごせたことで、
私はパーマカルチャーについて深めることができて、
日本でもパーマカルチャーについても学ぼうと決めました。
私とパーマカルチャーとの関係はまたいつかに…
こんな感じで私のWWOOF生活は
驚きの連続、気づきに溢れていました。
いろんな生き方があって良いし、
それを尊重し合える社会であるべきだなと思います。
こうして振り返ってみるて、めちゃくちゃ長くなってしまった…
最初から上手い人に伝わるような文章なんて、書いたことすらないから出来るわけないし、
(もちろんコツはあると思うけど)
何回も書いて、改善して、書いての繰り返しだと思って、
長い目で続けていこうと思います。
vol.3は、また来週〜〜